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腐敗・ネタバレ頻発地帯。警告はしました。それでは撃ちます。
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私がお芝居に惹かれる理由に、新たに思い当たった。

 

自分であることを忘れたいんだ。

 

 

何て言うか、自分が生きてるっていうことをちょっとの間、忘れたい。

 

自分ではない別の役を貰うことで、その人(ヒトじゃないこともあったけど。)として話す、動くことで楽しい。

 

 

おっきな声を張り上げて怒鳴ったり、可愛らしい風な笑いだったり、ガラの悪い振舞いだったり。

 

どれも普段はあまり馴染みのないように思う。

 

 

確かに私は口が悪いけれど、だからといって駅前で地べたに座り込んだり、コンビニの前にたむろったりしたことは余程必要に駆られなければしなかったし、したいとそもそも思ったことはない。

 

 

 

 

日常からの開放、というとそれは解って貰え易い表現なのかもしれないけれど、それは大いに間違った言い表し方かな、と思う。

少なくとも私にとっては、そうです。

 

 

日常は芝居に溢れていると思う。

 

演技し、演技され生きているんだと思ってる。

 

 

色んなことを騙し騙ししながら、毎日生きてるんじゃないかと。

 

 

 

自分でない誰かとして言葉を発し、手足を動かしてる時、そうしてその時の相手とノリがぴったり合った、合ってる時、私は心底爽快で、楽しい気持ちになれた。

 

 

お友達と会ってる時や、よどみなく何かが出来た時とはまた違う、あの気分はきっと、ああいう瞬間にしか与えては貰えないんだろうなぁ、という気がしてる。

 

 

 

だったらもう選択肢なんて一個に絞られそうなもんですが、それでも何となく気が進まない気がするのは

やっぱり否定される可能性が残っているせいですか。

 

 

 

誰にも否定してくれるなとは言いません。

 

だって私はそもそも自己否定だらけでいるんだから。

 

 

けどこれは。

こればっかりは、否定されたら果たしてどうしたらいいのか、それこそさっぱりわかりません。

 

 

もし、駄目だったら。

 

その時私はどうしたらいい。

どうなるんでしょう。

 

今という底辺をも突き破っておちてゆく様な気がする。

 

 

おそろしい。

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